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2012-13シーズンよりプレミアリーグに昇格したレディング。
そんな小さなクラブの、オーナーシップについての興味深いコラムが載っていました。
Reading, tax havens, secrecy and the sale of homely football clubs
◇◇◇
1871年にホームタウンにあるブリッジ・ストリート・ルームで行われた集会で産声を上げた「ロイヤルズ」。今はジブラルタルの現地法人として登記され、サンクト・ペテルブルグの大金持ちの息子がオーナーとなっている。
新オーナーのアントン・ジンガレビッチ氏の元でプレミアリーグ昇格を果たしたレディング。
今季プレミアリーグに所属する20のクラブのうち、実に11クラブが外国資本によって運営されている。
そのうち幾つかのクラブは、「ロイヤルズ」(レディングの愛称)のように、タックス・ヘイブン(租税回避地:全く税金を支払う必要がないか、もしくは、税率が極めて低い国や地域)に登記されている。
レディングは1871年にホームタウンにあるブリッジ・ストリート・ルームで行われた住民集会で産声を上げたが、現在は製紙業で財をなしたサンク ト・ペテルブルクの億万長者、ボリス・ジンガレビッチ氏の30歳になる息子、アントン氏が、ジブラルタルに登記された投資団体、テムス・スポーツ・インベ ストメンツ(TSI)を通じて所有している。
企業の株式は、幾つかのフットボールクラブも含め、将来的に株式を公開した際に英国内で課せられる法人税や印紙税を回避するため、ジブラルタルや ケイマン諸島(グレイザーファミリーは新たにそちらでマンチェスターユナイテッドの登記を行った)など国外で設定されることがある。
また、タックス・ヘイブンを通じてのクラブ運営では、誰が株を所有しているか、誰が法人運営を行なっているかなど機密事項を保護可能なメリットもある。
本来税金を支払うべき英国から、別の抜け道で膨大に資金を流用している企業への反対運動を行なっているタックス・ジャスティス・ネットワークという組織がある。
そのダイレクターであるジョン・クリステンセン氏は、「タックス・ヘイブン」という言葉は、むしろ「法律逃れ」としてこそ正当に知られるべきなのだ、と語る。
クラブ売却は本年1月に合意に達し、5月にはFAとプレミアリーグに承認された。
前オーナーであるサー・ジョン・マジェスキ氏がジンガレビッチへレディング売却を行った際には、それを可能にした重要人物がいた。
それは、国外投資のベテランであったクリストファー・サミュエルソン氏だった。
サミュエルソンはミューチュアル・トラスト・SAというスイスの投資会社の社長で、その会社では低額税金対策や、銀行取引や財務保有権の長期機密デリバリー取引などのサービスを提供している。
彼らのウェブサイトでは、現在は改装中のようだが、次のように書かれていた。
「弊社はクライアントに、情報を秘匿する権利、そして外部からの攻撃や押収などから財産を守る基礎的な権利を提供致します。弊社はクライアントの基礎的な権利を尊重せず、支持しない法制度は利用致しません。お客様の情報は、常に我々が安全に管理致します」
レディングの順位が上がるに連れて、厳密な調査が行われた。クラブが地元社会の中心であろうとするキャンペーンが続く中、現在ではその会社運営の情報よりも、オーナーシップに関する情報がより多く公衆の目に公開されている。
マジェスキは印刷業と「オート・トレーダー」という車のカタログで財を築いてきた。
14年前にはレディングの新しいスタジアム(その名も「マジェスキ・スタジアム」)を建てたが、これまで、徐々にクラブにおける自身の財政的負担を軽減しようとして来た。
2011年6月30日、クラブの決算が公開され、レディングはチャンピオンシップで500万ポンドの負債を背負ったことが明らかになった。マジェスキは個人的にクラブへ2600万ポンドを貸し付けていた。
サミュエルソンは、マジェスキから買主を見つけるようアプローチを受け、最終的に、2004年にエバートンを買収しようとした人物の関係者と取引をまとめた。
アントン・ジンガレビッチが、彼は2004年当時は21歳だったが、今回の取引に関わった。資金は、サミュエルソンが運営するブルネイの投資ファンドから提供された。
彼の父親のボリス・ジンガレビッチは、彼の代理人曰く、イーリム社という製紙会社を20年前に立ち上げたが、その事業よりはむしろ他のロシアの新興財閥のように州の資産売買で財を成した人物だった。
彼は、今回の取引に際し、イングランド・フットボールに興味がないと言った。
この時、サミュエルソンはレディング購入の取引をまとめ、マジェスキとサミュエルソンのTSIビークル社は取引条件を明らかにした。TSIがクラブの51%に当たる1270万ポンドを購入し、残りの49%に当たる1230万ポンドの購入権をオプションとした。
それは新スタジアム付きの調子のいいクラブ(現在はプレミアリーグ所属だ)を2500万ポンドで購入するというものであった。
この取引は、海外の買主がチャンピオンシップのクラブをターゲットとする傾向が上昇している一例である。
チャンピオンシップのクラブであればプレミアリーグよりも安価で購入でき、もし昇格すれば大儲けできるギャンブルの参加券を持つことが出来る。
レスターシティはタイの免税フランチャイズ「キングパワー」のオーナーに、カーディフはマレーシアの投資家集団に、ノッティンガム・フォレストもこの夏クウェイトのアル・ハサウィ・ファミリーに、それぞれ買収された。
全て今回のレディングの前例であった。
マジェスキは売却に合意した。
彼が再建したチャンピオンシップのクラブに対して、誰もがバーゲン価格だと思える値段で。
監督のブライアン・マクダーモットは意気揚々とクラブを昇格させた。にも関わらず、彼はクラブを売却した。
サミュエルソンは、マジェスキは500万ポンドのボーナスを受け取ったと説明した。
幾つかの不運、破綻とスキャンダルの後、プレミアリーグとフットボールリーグは新しくオーナーを承認する前に新たなルールと手順を取り決めた。
その手順に基づいて、フットボールリーグはレディングを4ヶ月に渡って調査した。
クラブのオーナーや会長になるための必要事項(以前は「適格性基準」として知られていたが)は、クラブ役員と30%以上の株式を保持する株主が下記条件を満たしていることであった。
1.不正による重大な刑事上の有罪判決を受けていないこと
2.破産者でないこと
3.2004年以降2つのフットボールクラブの支払不能に関わりのないこと
両リーグは現在では、クラブ買収に必要な資産を保有していること、さらにシーズン日程を最後まで完了できる支払い能力があることを示したビジネスプランを見せることを要求している。
両リーグは現在、オーナー候補者の情報収集のために調査企業を採用している。その情報は、主に公表された情報源や新聞記事などから収集される。
プレミアリーグもまた、オーナー候補者の適切な情報を得るために内務省・外務省に問い合わせを入れる。
レディングでは、より強化された監視が促された。
それは、ポーツマスの財政破綻が原因だった。
サーシャ・ガイダマク氏は2005年にポーツマスを買収した(当時20代だった)が、彼は常に自分の父親である大富豪のアルカディ氏がファンドに関わっていること、もしくは所有していることを否定してきた。
アントン・ジンガレビッチは何度もレディング所有について「夢のようだ」「責任をもって運営することを誓う」と発言しているが、彼はマジェスキへの支払いは「家族の資産だ」と説明した。
イーリム社のスポークスマンであるアルテム・サフコ氏は、ボリス・ジンガレビッチの製紙会社について「アイリム社はレディング、フットボール双方と何ら関わりを持っておりません」と語る。
ジンガレビッチに近い筋の情報でも、氏本人はレディング買収に関わっていないことを明言している。
アントンは、父親の個人的なビジネス構築に関係しているだけで、イーリム社ではいかなる業務にも携わっていないと考えられている。
最終的には、フットボールリーグはアントンがサミュエルソンのジブラルタルの企業を通じてマジェスキに支払った資金は、彼の父親から全く分離しているわけではないという結論を出した。
よって、ボリス・ジンガレビッチも、彼はTSIの会長ではなかったが、対象者にクラブ運営権を与えるための「オーナー・役員テスト」に基づいて適性が保証される必要があった。
サミュエルソンと、TSIの会長であったアンドリュー・オボレンスキーも同様に保証された。
サミュエルソンの息子のジョンはTSIの取締役会で他の役職を務めている。
「プレミアリーグの財政基準は、オーナーシップの責任と維持を保証しようとするものです」とリーグのスポークスマンは語る。このルール以外に、別のレギュレーションが必要かどうかを試すテストでもある、と。
「どのクラブのオーナーシップ・モデルも英国法に準拠しています」
それは真実だ。クラブは、従来通り、時代と国に則っている。
これほど多くのクラブが売りに出され、税金対策のために国外のタックス・ヘイブンがルーチンになってはいるが。
(記事ここまで)
--
なお、ロシアの大富豪のジンガレビッチ氏については、下記関連ニュースがありました。
・英サッカーチーム買収へ ロシア製紙会社オーナー
まさにGuardianの記事に出てきた8年前のエバートン買収の話と符合しますね。
しかも、その当時陣頭指揮を取っていたのも今回と同じアントン氏。当時21歳。恐るべき情熱です。
興味深いのは、当時のエバートンの買収額。
「2000万ポンドでエバートンの株40%を取得し」とあります。ということは、全て合わせると5000万ポンド。
しかし、今回レディング買収の際に支払った経費は2500万ポンドです。
半額でプレミアリーグに所属するクラブの所有権を得ることが出来ました。
なるほど、チャンピオンシップ所属クラブの買収が海外投資家のブームになっていることが容易に想像できますね。
・ロシア人がハイテク企業買収~安全保障上の懸念強まる
・【ノルウェー―その他】EVのシンク、ロシア資産家が救済
・メドべージェフ露大統領の写真作品、1億5700万円で落札
今季プレミアリーグに所属する20のクラブのうち、実に11クラブが外国資本によって運営されている。
そのうち幾つかのクラブは、「ロイヤルズ」(レディングの愛称)のように、タックス・ヘイブン(租税回避地:全く税金を支払う必要がないか、もしくは、税率が極めて低い国や地域)に登記されている。
レディングは1871年にホームタウンにあるブリッジ・ストリート・ルームで行われた住民集会で産声を上げたが、現在は製紙業で財をなしたサンク ト・ペテルブルクの億万長者、ボリス・ジンガレビッチ氏の30歳になる息子、アントン氏が、ジブラルタルに登記された投資団体、テムス・スポーツ・インベ ストメンツ(TSI)を通じて所有している。
企業の株式は、幾つかのフットボールクラブも含め、将来的に株式を公開した際に英国内で課せられる法人税や印紙税を回避するため、ジブラルタルや ケイマン諸島(グレイザーファミリーは新たにそちらでマンチェスターユナイテッドの登記を行った)など国外で設定されることがある。
また、タックス・ヘイブンを通じてのクラブ運営では、誰が株を所有しているか、誰が法人運営を行なっているかなど機密事項を保護可能なメリットもある。
本来税金を支払うべき英国から、別の抜け道で膨大に資金を流用している企業への反対運動を行なっているタックス・ジャスティス・ネットワークという組織がある。
そのダイレクターであるジョン・クリステンセン氏は、「タックス・ヘイブン」という言葉は、むしろ「法律逃れ」としてこそ正当に知られるべきなのだ、と語る。
クラブ売却は本年1月に合意に達し、5月にはFAとプレミアリーグに承認された。
前オーナーであるサー・ジョン・マジェスキ氏がジンガレビッチへレディング売却を行った際には、それを可能にした重要人物がいた。
それは、国外投資のベテランであったクリストファー・サミュエルソン氏だった。
サミュエルソンはミューチュアル・トラスト・SAというスイスの投資会社の社長で、その会社では低額税金対策や、銀行取引や財務保有権の長期機密デリバリー取引などのサービスを提供している。
彼らのウェブサイトでは、現在は改装中のようだが、次のように書かれていた。
「弊社はクライアントに、情報を秘匿する権利、そして外部からの攻撃や押収などから財産を守る基礎的な権利を提供致します。弊社はクライアントの基礎的な権利を尊重せず、支持しない法制度は利用致しません。お客様の情報は、常に我々が安全に管理致します」
レディングの順位が上がるに連れて、厳密な調査が行われた。クラブが地元社会の中心であろうとするキャンペーンが続く中、現在ではその会社運営の情報よりも、オーナーシップに関する情報がより多く公衆の目に公開されている。
マジェスキは印刷業と「オート・トレーダー」という車のカタログで財を築いてきた。
14年前にはレディングの新しいスタジアム(その名も「マジェスキ・スタジアム」)を建てたが、これまで、徐々にクラブにおける自身の財政的負担を軽減しようとして来た。
2011年6月30日、クラブの決算が公開され、レディングはチャンピオンシップで500万ポンドの負債を背負ったことが明らかになった。マジェスキは個人的にクラブへ2600万ポンドを貸し付けていた。
サミュエルソンは、マジェスキから買主を見つけるようアプローチを受け、最終的に、2004年にエバートンを買収しようとした人物の関係者と取引をまとめた。
アントン・ジンガレビッチが、彼は2004年当時は21歳だったが、今回の取引に関わった。資金は、サミュエルソンが運営するブルネイの投資ファンドから提供された。
彼の父親のボリス・ジンガレビッチは、彼の代理人曰く、イーリム社という製紙会社を20年前に立ち上げたが、その事業よりはむしろ他のロシアの新興財閥のように州の資産売買で財を成した人物だった。
彼は、今回の取引に際し、イングランド・フットボールに興味がないと言った。
この時、サミュエルソンはレディング購入の取引をまとめ、マジェスキとサミュエルソンのTSIビークル社は取引条件を明らかにした。TSIがクラブの51%に当たる1270万ポンドを購入し、残りの49%に当たる1230万ポンドの購入権をオプションとした。
それは新スタジアム付きの調子のいいクラブ(現在はプレミアリーグ所属だ)を2500万ポンドで購入するというものであった。
この取引は、海外の買主がチャンピオンシップのクラブをターゲットとする傾向が上昇している一例である。
チャンピオンシップのクラブであればプレミアリーグよりも安価で購入でき、もし昇格すれば大儲けできるギャンブルの参加券を持つことが出来る。
レスターシティはタイの免税フランチャイズ「キングパワー」のオーナーに、カーディフはマレーシアの投資家集団に、ノッティンガム・フォレストもこの夏クウェイトのアル・ハサウィ・ファミリーに、それぞれ買収された。
全て今回のレディングの前例であった。
マジェスキは売却に合意した。
彼が再建したチャンピオンシップのクラブに対して、誰もがバーゲン価格だと思える値段で。
監督のブライアン・マクダーモットは意気揚々とクラブを昇格させた。にも関わらず、彼はクラブを売却した。
サミュエルソンは、マジェスキは500万ポンドのボーナスを受け取ったと説明した。
幾つかの不運、破綻とスキャンダルの後、プレミアリーグとフットボールリーグは新しくオーナーを承認する前に新たなルールと手順を取り決めた。
その手順に基づいて、フットボールリーグはレディングを4ヶ月に渡って調査した。
クラブのオーナーや会長になるための必要事項(以前は「適格性基準」として知られていたが)は、クラブ役員と30%以上の株式を保持する株主が下記条件を満たしていることであった。
1.不正による重大な刑事上の有罪判決を受けていないこと
2.破産者でないこと
3.2004年以降2つのフットボールクラブの支払不能に関わりのないこと
両リーグは現在では、クラブ買収に必要な資産を保有していること、さらにシーズン日程を最後まで完了できる支払い能力があることを示したビジネスプランを見せることを要求している。
両リーグは現在、オーナー候補者の情報収集のために調査企業を採用している。その情報は、主に公表された情報源や新聞記事などから収集される。
プレミアリーグもまた、オーナー候補者の適切な情報を得るために内務省・外務省に問い合わせを入れる。
レディングでは、より強化された監視が促された。
それは、ポーツマスの財政破綻が原因だった。
サーシャ・ガイダマク氏は2005年にポーツマスを買収した(当時20代だった)が、彼は常に自分の父親である大富豪のアルカディ氏がファンドに関わっていること、もしくは所有していることを否定してきた。
アントン・ジンガレビッチは何度もレディング所有について「夢のようだ」「責任をもって運営することを誓う」と発言しているが、彼はマジェスキへの支払いは「家族の資産だ」と説明した。
イーリム社のスポークスマンであるアルテム・サフコ氏は、ボリス・ジンガレビッチの製紙会社について「アイリム社はレディング、フットボール双方と何ら関わりを持っておりません」と語る。
ジンガレビッチに近い筋の情報でも、氏本人はレディング買収に関わっていないことを明言している。
アントンは、父親の個人的なビジネス構築に関係しているだけで、イーリム社ではいかなる業務にも携わっていないと考えられている。
最終的には、フットボールリーグはアントンがサミュエルソンのジブラルタルの企業を通じてマジェスキに支払った資金は、彼の父親から全く分離しているわけではないという結論を出した。
よって、ボリス・ジンガレビッチも、彼はTSIの会長ではなかったが、対象者にクラブ運営権を与えるための「オーナー・役員テスト」に基づいて適性が保証される必要があった。
サミュエルソンと、TSIの会長であったアンドリュー・オボレンスキーも同様に保証された。
サミュエルソンの息子のジョンはTSIの取締役会で他の役職を務めている。
「プレミアリーグの財政基準は、オーナーシップの責任と維持を保証しようとするものです」とリーグのスポークスマンは語る。このルール以外に、別のレギュレーションが必要かどうかを試すテストでもある、と。
「どのクラブのオーナーシップ・モデルも英国法に準拠しています」
それは真実だ。クラブは、従来通り、時代と国に則っている。
これほど多くのクラブが売りに出され、税金対策のために国外のタックス・ヘイブンがルーチンになってはいるが。
(記事ここまで)
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なお、ロシアの大富豪のジンガレビッチ氏については、下記関連ニュースがありました。
・英サッカーチーム買収へ ロシア製紙会社オーナー
【モスクワ24日共同】ロシア最大の製紙会社イリムパルプの事実上のオーナー、ボリス・ジンガレビッチ氏がサッカーのイ ングランド・プレミアリーグ「エバートン」の株を買収し筆頭株主になる見通しとなった。 石油大手シブネフチを所有する政商、アブラモビッチ氏のチェルシー獲得に続くロシア・マネーの英サッカーチーム買収は、原油価格高騰などで好景気が続く ロシア産業界の活況を反映している。 23日の英字紙モスクワ・タイムズや民間テレビNTVによると、ジンガレビッチ氏は2000万ポンドでエバートンの株40%の取得を交渉中で、1年以内 に50%以上を取得する見通し。交渉の当事者である息子のアントン氏は英国に留学した大のサッカーファンとされる。
まさにGuardianの記事に出てきた8年前のエバートン買収の話と符合しますね。
しかも、その当時陣頭指揮を取っていたのも今回と同じアントン氏。当時21歳。恐るべき情熱です。
興味深いのは、当時のエバートンの買収額。
「2000万ポンドでエバートンの株40%を取得し」とあります。ということは、全て合わせると5000万ポンド。
しかし、今回レディング買収の際に支払った経費は2500万ポンドです。
半額でプレミアリーグに所属するクラブの所有権を得ることが出来ました。
なるほど、チャンピオンシップ所属クラブの買収が海外投資家のブームになっていることが容易に想像できますね。
・ロシア人がハイテク企業買収~安全保障上の懸念強まる
・【ノルウェー―その他】EVのシンク、ロシア資産家が救済
・メドべージェフ露大統領の写真作品、1億5700万円で落札
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